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大同生命保険、中南米の国際公的開発機関「アンデス開発公社(CAF)」発行のコロナ対策ソーシャルボンド30億円分を私募で引き受け(RIEF)

2020-06-01 14:43:19

CAF03キャプチャ

 

  T&D保険グループの大同生命保険は、中南米の公的開発機関であるアンデス開発公社(Corporación Andina de Fomento:CAF)が発行するソーシャルボンド(コロナボンド)30億円分へ投資したと公表した。同ボンドでの調達資金は、新型コロナウイルス感染拡大に対応するため中南米・カリブ海地域諸国の加盟国での公共医療システムの構築に投じられる。

 

 ボンドは私募で円建て。CAFが日本の機関投資家向けに発行するのは初めて。期間20年。格付はS&PからAA+、Moody’sAa3などを取得している。同機関は、1970年に設立された国際開発機関で、中南米、カリブ海諸国等19カ国と、13の民間金融機関が出資している。

 

 CAFは中南米でも猛威を奮うウイルス対策として、公募でも総額7億ユーロ(約840億円)のソーシャルボンドを発行した。大同生命が引き受けた私募ボンドは、CAFが同時に設定したソーシャルボンドプログラムに基づいているとみられる。調達資金の使途は、コロナウイルス対策での医療機器・サービスの供給、医療施設の建設、医薬・ワクチン等の開発に充当される予定。

 

 CAFのルイスカランザ代表は「これらの債券の発行は、COVID-19によって引き起こされる健康と経済の緊急事態に効率的に対応するために地域の国々を支援するためにCAFが行っている努力を支援するもの。国際的な資金の誘導はコロナ危機に対応するための最良のツールであり、CAFに対する国際的な投資家の信頼を示した」と述べている。


 大同生命は資産運用において、国連支援の責任投資原則(PRI)に署名しており、国連の持続可能な開発目標(SDGs)やESG投資への取り組みの一環と位置付けている。

 

https://ssl4.eir-parts.net/doc/TJ8795/ir_material/140380/00.pdf

https://www.caf.com/es/actualidad/noticias/2020/05/caf-emite-un-bono-social-por-eur-700-millones-para-apoyar-a-sus-accionistas-ante-el-covid19/