米環境NGOのCeresは、気候変動に対する米国企業の情報開示が、欧州や中国、英国等に比べて大きく遅れているとし、米連邦準備理事会（FED）をはじめとする連邦金融監督当局に対して、金融安定に及ぼす気候変動の脅威を吟味し、気候関連リスク情報の義務的開示規制の導入等を求めた報告書を公表した。現在の新型コロナウイルス感染拡大も、気候変動も、金融システムの安定を阻害する明白なシステミックリスクと指摘、明確な規制対応を求めた。

 

　報告書は「 Addressing Climate as a Systemic Risk」のタイトル。英イングランド銀行前総裁のマーク・カーニー氏、元連邦準備制度理事会（FED）メンバーのサラ・ブルーム・ラスキン氏ら多くの識者の意見を聴取する形でまとめた。対象とした金融……

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