イタリアのガス大手のスナム(Snam)は、同社初のトランジションボンドを発行した。発行額は5億ユーロ(約600億円)。資金使途は事業活動に伴うCO2排出削減や再生可能エネルギー事業等とともに、ガス輸送ネットワークの改造等が含まれる。スナムは19年2月に「Climate Action Bond」を発行、調達資金の一部を既存のガスインフラ設備の改善に充当したことで、「グリーンかどうか」の議論を呼んだ。今回、「Climate Action」のフレームワークを、「Transition」に切り替え、既存事業・インフラの改善に重点を置くトランジションボンドを発行した。
トランジションボンドは、気候変動対策を推進するうえで、生じる移行プロセスでのリスクを軽減するためのファイナンス手段とされる。移行……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。