各国中央銀行の共同機関である国際決済銀行(BIS)は、昨年9月から開始した各国中銀から受け入れている中銀資産をグリーンボンドで共同運用する「グリーンボンド・ファンド」の残高が3月末で、10億㌦(約1080億円)に達したと公表した。半年の運用で大台に乗せたことになる。BISは自らグリーンボンドの取引に参入することで市場育成を主導する狙いでファンドを立ち上げたが、出だしは順調に投資が進んだと言える。
BISは自らの資産や各国中央銀行から預かった資金を「BIS投資プール(BISIPs)」として、個別運用あるいはプール化による共同運用の形で資産運用している。グリーンボンドファンドはこのBISIPsの中で運用している。グリーンボンドの確実な買い手としての役割を果たすことで、適格グリーンボン……
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