HOME4.市場・運用 |三井住友フィナンシャルグループ、英インパクト債投資専門の「AIM」に約25%出資。総額2500万㌦(約26億円強)。インパクト債投資のノウハウ吸収、日本市場でファンド販売も(RIEF) |

三井住友フィナンシャルグループ、英インパクト債投資専門の「AIM」に約25%出資。総額2500万㌦(約26億円強)。インパクト債投資のノウハウ吸収、日本市場でファンド販売も(RIEF)

2020-07-18 01:35:05

AIM001キャプチャ

 

 三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)は17日、英インパクト債券投資の専門機関、Affirmative Investment Management Partners Ltd(AIM)に2500万㌦(約26億7500万円)を出資したと発表した。出資割合はAIMの24.9%を占める。環境・社会的インパクトの改善を主とする債券投資を専門としており、 SMBCは同社の知見とアドバイスを、SMBCグループや顧客企業のESG投資やSDGs投資に活用するほか、三井住友DSアセットマネジメントを通じてAIMのインパクト債ファンドの国内販売も予定する。

 

 AIMは2014年の設立。ロンドンのほか、メルボルン、ワシントンにそれぞれ拠点を持つ。運用資産額は6億5000万㌦(約700億円、昨年12月末時点)、インパクト債のポートフォリオで支援する環境・社会的事業数は911件に上る。対象事業はSDGsの17の目標のすべてをカバーしている。環境・社会的インパクトを支援するが、「経済的リターンで妥協しない」ことを重視している。

 

 SMBCの出資のうち、3.9%は普通株、残りの21.0%は優先株での出資となる。

 

 同社はインパクト投資を軸としたポートフォリオ運用だけでなく、インパクト投資に関する認証、インパクト報告書の作成等の業務も手掛けている。また、債券発行体に向けたエンゲージメント活動、投資家向けのレポーティング活動も展開している。SMBCは今年4月に「グループサステナビリティ宣言」を公表、それに基づいて「SMBC Green×Globe 2030」と題した計画を立案しており、AIMのサステナビリティ、インパクト投資分野での幅広い知見・アドバイスを宣言・計画の実現に生かしたい考えだ。

 

 業務提携の主な内容は、①SMBCグループのESG/SDGs関連業務推進に向けたアドバイスの提供②SMBCグループの取引企業に対するESG/SDGs調達に関するアドバイスの提供(SMBC日興証券による対発行体向け情報提供③三井住友DSアセットマネジメントを通じた国内投資家向けESG/SDGsファンド商品の提供、など。

 

 AIMは「SMBCグループと戦略的連携を締結できたことを嬉しく思う。この連携はわれわれのファンドをSMBCの日本顧客に販売することを含め、インパクト投資とサステナビリティの経験とノウハウを共有するための合意を含んでいる」とコメントしている。

https://www.smfg.co.jp/news/j110269_01.html

https://affirmativeim.com/affirmative-investment-management-aim-strategic-alliance-and-proposed-capital-investment-with-sumitomo-mitsui-financial-group-inc-smbc-group-2/