欧州中央銀行(ECB)は27日、EU域内の銀行向けに気候変動リスク対応の指針(ガイド)を公表した。指針では、まず2021年の初めに、各銀行は指針に基づき自行の気候リスクの自己評価とそれに基づく行動計画を実施する。それを翌22年にECBが銀行監督に際して審査するとともに、気候リスク評価をストレステストにも組み込む。
ECBは今年5月に気候関連と環境リスクに関する指針案を公表、金融界等からのコメントを求めていた。今回の指針はそうしたコンサルテーションの結果を踏まえている。同時に、EUの主要銀行の気候情報開示状況も調査したが、基本的な情報開示ができている銀行は3%だけだった。ECBは「(EUの)銀行は気候リスク開示で後れを取っている」との評価を示した。
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