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バチカン銀に「不合格」判定=透明性評価項目の半数で-欧州評議会(時事)

2012-07-19 16:11:11

 




 【ジュネーブ時事】欧州評議会は18日、マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑が絶えないバチカン(ローマ法王庁)の宗教事業協会(通称バチカン銀行)の透明性を評価した報告書を公表、16項目のうちほぼ半数で「不合格」と判定した。「健全な機関の独立した監督を強く推奨する」と厳しく指摘した。
 報告書は、資金洗浄の疑いがある取引の報告や銀行の監督体制など金融システムの透明性に関する16項目が対象。このうち7項目は「規則を順守せず」または「一部順守」と判断した。
 その上で、バチカンの金融監督組織に「役割や権限の所在、独立性が欠如している」とし、監督体制の整備など改善の進捗(しんちょく)状況を1年以内に報告するよう求めた。
 報告書は、評議会加盟47カ国の金融システムが取引の透明性などで国際基準を満たしているかどうか監視に当たっている専門家委員会が作成。バチカン銀行については昨年11月から今年1月までを対象に精査した。

 

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071900538