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フランスの金融機関が途上国援助資金ねん出のため自主的な「トービンタックス」を実施へ(FGW)

2011-05-08 00:08:17

フランスのクレジット・コーペラティフ(Crédit Coopératif)は、ノーベル経済学賞受賞者のトービン教授が提唱してきたトービンタックスを、同行の自主的貢献として実施に向けて取り組む計画を公表した。トービンタックスは、国際的外為取引に一定の課税をして、その税収を途上国支援に回すという仕組みである。

 Crédit Coopératif は、2015年にパリで開く予定でのConvergencve Forumに向けて、国際社会との連帯を表明するために、自行の外為取引に自主的課税を行い、その税収相当額を途上国向けの援助資金に寄付しようというものだ。同行は他の金融機関の追随も求めている。

同行の計画によると、外為取引全体の 0.01% 分を税収として扱い、途上国での開発プロジェクトに年間10万ユーロ分を提供するとしている。対象となる期間は今年の3月1日以降とし、同行と外為取引のある顧客からは一切、徴収せず、自行で税相当分を確保する。

同行頭取のJean-Louis Bancel氏によると、今回の計画は、国連が提唱している2015年までのミレニアムゴールを実現するために、こうした方法が実現可能であることを、実証することにあると説明している。

Press release

 http://www.credit-cooperatif.coop/fileadmin/doc/communiques_de_presse/2011/CP_CVTC_English_version_042011.pdf