一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

チューリッヒ保険（北澤章日本代表）は、企業が自社製品の不具合や環境汚染などを引き起こした場合に、国内外で生じるリコールリスクに備える保険を3日、発売した。リコールで被る費用や損失を最大で約２６億円まで補償する。
新商品は「プロダクトセーフティー＆リコール保険」。企業の製品に安全性の問題が発見され、製品リコール（回収、修理、交換などの措置）を実施する事例が内外で相次いでいる。こうした突然の製品リコールが起きると、リコールを告知する社告、回収のための輸送・保管費、リコールの結果としての粗利益の減少など、広範囲に渡り費用と損失が発生し、企業に経済的リスクを与える可能性がある。

 

特に海外進出のグローバル企業にとっては、一か国でリコールが発生すると、他の市場でも同様の問題が広がる可能性がある。そうなると、対応費用はうなぎのぼりに膨らんでしまう。

 

チューリッヒ保険は、生産物賠償（ＰＬ）保険と新保険を組み合わせて加入することで、自社の負担費用と第三者への損害賠償の包括的な補償が可能になるとしている。補償範囲は、最大2､500万USドル（約26億円）まで。

 

同社では、リコール問題が起きやすい食品や一般消費財、医療などの広範な業種の中堅企業に向けて、新保険商品を販売するという。

 

http://www.zurich.co.jp/aboutus/news/release/pr140130.html