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2013年の世界最悪企業賞(Public Eye賞) 米ゴールドマンサックスに 同社幹部は”不名誉”賞に「ありがとう」(FGW) 

2014-04-28 19:42:38

「世界最悪企業賞」を受け取るゴールドマンサックスの担当(左)
反社会的企業を摘発するため、欧州のNGOが設けている2013年の「世界最悪企業賞(Public Eye Award)」が、米銀のゴールドマンサックスに贈呈された。ギリシャ危機の際、ギリシャ国債に対して高いレバレッジのデリバティブ取引を仕掛け、ギリシャと同国国民を奈落の底に突き落とした、というのがその理由。

ゴールドマンサックスは2008年のリーマン危機の際は、自らが抱え込んだクレジットデリバティブ取引の負担を解消できず、投資銀行から銀行持ち株会社に転換することで、米金融当局から公的資金を得て救済された経緯を持つ。いわばなりふり構わず、米国民の税金を横取りして生きながらえたわけだ。

 

投機活動を反省して、一般の商業銀行と同じ姿に転じたはずだったが、欧州通貨危機では、発端のギリシャで国民の“生き血(税金)”をたっぷり吸って、大儲けした。

 

Public Eye賞は毎年スイスのダボスで開催される世界ダボス会議のカウンターイベントとして、世界で最も恥ずべき会社を選んで贈られる。スイスのベルン・デクラレーションとグリーンピースが中心になって選定している。

 

通常、選ばれた企業は、「恥べき企業」の代表ということになるため、どの企業も表彰を拒否してきた。そのため、毎年、NGOの代表が選定企業に強引に押しかけ、賞を押し付けるのが常だ。ところが、今回、ダボス会議の際に登場したゴールドマンサックスの役員は、Public Eyeの代表から賞のトロフィーを突きつけられても平然として「ありがとう」とつぶやき、受け取ったという。

 

これには両団体関係者もびっくり。「過去にない事態!」と、ゴールドマンの厚顔無恥ぶりに驚きを隠せない(ビデオ参照)。

「世界最悪企業賞」を受け取るゴールドマンサックスの担当(左)
「世界最悪企業賞」を受け取るゴールドマンサックスの担当(左)


 

http://whos-saving-whom.org/index.php/en/new-engl