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グリーンボンド 昨年の発行量は354億㌦ 前年比3倍強の増加 日本勢も2件の発行。今年は1000億㌦規模に(FGW)

2015-01-02 00:17:49

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ClimateBondCertification-Mark-300x131英国のClimate Bonds Initiative(CBI)の集計によると、2014年中に世界で発行されたグリーンボンド&クライメートボンドは前年比3倍以上の354億㌦に達した。

グリーンボンドは2013年の発行規模が110億㌦だった。

2014年12月には、ペルーの風力発電会社のEnergia Eolica SA が2億400万㌦のグリーンプロジェクトボンドを発行した。クーポンレートは6%、期間20年。同ボンドはBBBの格付けを得、米銀のゴールドマンサックスとバンクオブアメリカメリルリンチが引き受け主幹事となった。Energia Eolica はペルー北西部で二か所(発電容量合計114MW)の風力発電計画を推進しており、すでに建設を終えている。グリーンボンドで調達した資金は、借入資金の返済等に充当する。

同グリーンボンドは途上国での発行であり、かつ債券の購入先はペルー国内の機関投資家に照準が充てられている点で、グリーンボンド市場の拡大につながるものとみられている。

またノルウェーの再生可能エネルギー企業であるVardar ASも、ノルウェークローネ建てで3億クローネ(4100万㌦)のグリーンボンドを発行した。こちらは変動金利で 3か月ものNIBOR+22bpsのレート。期間は5年。主幹事は北欧のノルディアとスウェドバンクが担う。Vardarは北欧周辺で水力や風力、バイオエネルギーなどの再生可能エネルギー発電事業を展開している。

 

このほか、スウェーデンの不動産企業のVasakronanが建物の省エネ化などを促進するグリーンプロパティ事業用の資金として5億スウェーデンクローネ(6800万㌦)のグリーンボンドを発行した。同社は一昨年にも発行しており、再度のグリーン資金調達となる。同じく同国のRikshemも省エネ用資金調達のグリーンボンドを再発行した。

 

日本勢では、3月にトヨタが米国市場でハイブリッド車やエコカー向けのオートローンやリース債権を担保としたABS方式でのグリーンボンドを17億5000万ドル規模で発行したほか、日本政策投資銀行が10月に環境不動産への融資資金調達として2.5億ユーロのグリーンボンドを発行した。

 

参考情報

http://financegreenwatch.org/jp/?p=42139

http://financegreenwatch.org/jp/?p=47023