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米シェール企業、原油安で破綻第一号 テキサス州のWBHエナジー社、負債最大60億円。”シェール危機”の始まりか(FGW)

2015-01-08 21:21:00

Shalegasbankruptcy
Shalegasbankruptcy米メディアによると、テキサス州オースチンでシェール開発を手掛けるWBHエナジーが7日までに米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。負債総額は最大5000万ドル(約60億円)とみられる。

 

原油価格の急速な低下で、生産コストの高いシェールガス・オイルの経営難が指摘されていたが、破綻は初めてとみられる。4日付でテキサス州の連邦破産裁判所に申請した。急速な原油安で、当初想定した売上高を確保できず、資金繰りが悪化したとみられる。

WBH エナジー社は、北テキサスに2600エーカーのシェールガスと油の開発拠点を保有(資産規模1000万㌦)し、37の井戸を掘ってガスと油を開発していた。しかし、リース会社への支払い1200万㌦が滞ったことから、昨年9月ころからリースの打ち切りを求められていたという。shalegasbusinessキャプチャ

WBHはシェールガス開発業者としては小規模だが、経営不振に直面しているシェール開発会社は列をなしているという。原油価格の低下が最大の原因だが、それ以外にも大半のシェール開発会社が資金基盤の弱い中小企業であることから、ジャンクボンド並みの社債や、レバレッジの高いローンを活用していることも問題の根を深くしている。

今後、原油安が続くと、米金融機関がシェール開発会社向けの融資を回収を急ぐ可能があるほか、”シェール債”に投資した機関投資家などが焦げ付く恐れも高まっている。シェール開発会社の破綻が相次ぐと、米金融システムに少なからぬ影響を及ぼすとの見方も出ている。

http://fuelfix.com/blog/2015/01/07/small-texas-oil-company-files-for-bankruptcy-protection/