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国際金融センターインデックスの最新ランキング トップはNY、東京は第5位。中韓等のアジアの都市軒並み上昇(FGW)

2015-03-23 18:05:53

ZYEN2キャプチャ
ZYEN2キャプチャ英国の金融シンクタンクのZ/Yenグループは、カタール金融センター(QFC)の支援で毎年、まとめているグローバル金融センターインデックス(GFCI)の最新調査を発表した。

GFCIはZ/Yenグループが2005年から開発している指標に基づく評価で、今回のGFCI17では世界の96の金融センターを調査対象とした。評価要因として、金融センターのビジネス環境、金融産業の発展度、インフラ整備状況、人的資本の供給体制、評判その他の5つの要因を比較検証jし、スコア化した。

その結果、国際金融センターとしてもっとも高いスコアを得たのは、ニューヨークで、僅差でロンドンが二位となった。両都市のランクは前回調査と同様。ともに長年、国際金融センターとして覇を競うとともに、グローバル金融市場の連携強化のかなめになってきた。ZYENキャプチャ

両都市に続く3位にはアジアの金融センターである香港、4位にシンガポールが続き、東京は5番目にランクインした。東京は前回に調査より一つランクアップした。主な理由は東京自身がスコアを4ポイント伸ばしたことと、前回5位のサンフランシスコが11ポイント落として、8位に低下したことが大きかった。東京は2011年の東日本大震災。福島原発事故の影響でスコアが伸び悩んでいたが、今回は順調にスコアを積み上げた形だ。

東京を評価要因別でみると、ビジネス環境、金融産業の発展、人的資本の供給体制の3項目は、全体評価と同じ5位。インフラ要因は4位、反対に評判その他は6位となっている。

 

目立ったのは、アジア勢で、上位に入った12か所のアジア・太平洋の国際金融センターのうち、11センターはスコアを前回よりアップさせた。特に韓国のプサンは、前回の28位から24位へと4ランクアップした。プサンはアジアをつなぐ海運のハブ港の利点を生かし、海洋関連の金融インフラを整備したことが評価につながった。