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中東・米のプライベートエクイティが 日本のメガソーラー事業への投資で共同提携。3億ドル投資(RIEF)

2015-08-06 11:42:56

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 中東のドバイを拠点とする太陽光発電事業のアデニウム・エネルギー・キャピタル(Adenium Energy Capital)と米国の再エネ投資のプライベートエクイティ企業のハドソン・クリーン・エネルギー・パートナーズ(Hudson Clean Energy Partners)は、日本市場でのメガソーラー事業等推進で協働することで合意した。総額3億㌦(約370億円)を投じる予定。

 

両者はパートナーシップを結び、アデニウムが主導する。ハドソンはアデニウムが日本で展開する太陽光発電事業に長期資金を投じる。すでにアデニウムは、日本市場において20MWのプロジェクトを確保しているという。今後、事業を拡大して75MWまで発電容量を確保する見通し。

Adeniumキャプチャ

 

 アデニウムのCEOの Wassef Sawaf氏は、「日本市場は我々にとって非常に重要だ。ハドソンとの協力によって、日本市場での我々の事業拡大がより強固になる」とコメントしている。

 

 ハドソンの太陽光インフラ計画担当のDaniel von der Schulenburg氏も「アデニウムは日本市場での太陽光発電事業の展開に優れた知見を有している。我々が日本の発電事業に投資するに際して、極めて有益だ」とパートナーを組む意義を評価している。

 Hudsonキャプチャ

 アデニウムは2010年に中東の4つの投資グループが共同投資する形で創業した。これまでにイタリア、ヨルダン、エジプト、日本などでメガソーラー事業を展開しており、合計500MWの発電容量を確保している。日本市場には2013年と14年に投資している、とされるが、具体的な投資事業については示されていない。

 

 プライベートエクイティのハドソンは、2007年の設立で、再生可能エネルギーやクリーンエネルギー分野への投資を中心に展開している。今年初めには、中国市場 での上下水道投資を中国企業に売却したことで話題を集めた。投資額のほぼ倍の収益を得たとされる。

http://www.hudsoncleanenergypartners.com/index.php