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オランダの環境銀行Triodosがベルギー・デキシアをサステナブル投資の対象から除外(Triodos)

2011-03-15 23:19:50

オランダのトリオドス銀行は、同行が運用するサステナブル投資ユニバースから、ベルギーのデキシア銀行を除外した。同行のイスラエル子会社がパレスチナのイスラエル入植地への融資活動を継続していることが理由。パレスチナへの人権侵害を金融判断に盛り込んだ。トリオドスは環境銀行として日本でも有名だ。

デキシアの子会社デキシア・イスラエル・バンク(DIB)は長年、パレスチナのイスラエル占領地を含む地区で金融サービスを展開してきた。しかし、ステークホルダーの批判等から2008年以降は入植地での新たな融資を停止している。ただ、既存の融資は2017年末まで期限のあるものがある。さらに1967年にイスラエルが占拠したエルサレムの東側地区においては、入植者へ優遇的融資活動を継続している。トリオドス銀行はこうした行動が国連決議に反するとしてDIBと取り扱いを協議してきたが、これまでに明確な回答を得られず、パレスチナへの人権侵害を払しょくできないことから、サステナブル投資ユニバースから、親会社のデキシアそのもを除外することを決めた。

 トリオドス銀行は欧州の環境銀行として有名。オランダだけでなく、ベルギー、ドイツ、英国、スペインなどに拠点を拡大、厳格なESG配慮を投融資の尺度として金融ビジネスを展開している。