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岩手県・洋野町で「多国籍型」のメガソーラー稼動。事業主はスペイン、親会社は米、建設技術と融資はドイツ、パネルは中国製・・。そして場所は日本の旧ゴルフ場跡地(RIEF)

2016-05-31 18:46:37

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 スペインの太陽光発電事業者のエクセリオグループ(X-Elio)が岩手県・洋野町の旧ゴルフ場跡地に建設していた25メガワットの「洋野太陽光発電所」がこのほど完成、発電を開始した。

 

 エクセリオグループ(旧ゲスタンプ・ソーラー)はスペインのマドリードに本社を置く再エネ開発企業。今年2月に米KKRが保有株の80%を買収して同グループの傘下に入った。日本市場には2012年にゲスタンプとして進出、これまでに茨城県太子町の元ゴルフ場で31.6メガワットのメガソーラー事業第一号を立ち上げていた。

 

 今回の岩手県での太陽光発電所は、KKR傘下に入って初めて日本で稼動する事業となった。設備の設計から建設は、ドイツに本社を置くEPC(設計、調達、建設)専門会社のJuwi(ユーイ)の日本法人であるjuwi自然電力が担当した。また、使用した太陽光パネルは中国のインリー・グリーンエナジー製、パワコン(PCS)は日立製作所製、事業資金はドイツ銀行からプロジェクトファイナンスで融資を受けるなど、多国籍の資本、製品、人材が統合された形で仕上がった。

 

 発電所の敷地は旧岩手洋野ゴルフクラブの約41haの敷地を利用した。エクセリオは100%出資して運用会社のGASJA1合同会社を設立している。年間の発電量は約2万800MW時の見込みで、一般家庭約5800世帯分の年間電力消費量となる。発電電力は、固定価格買い取り制度(FIT)を使って全量、東北電力に売電する。

 

 エクセリオリオジャパンとjuwi自然電力は完工式に合わせて、地元で「文化交流コンサート&町民芸術劇場中学生公演~スペインの熱い風 フラメンコの新星徳永兄弟と仲間たち~」と題したイベントへの協賛活動にも参加した。

 

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http://www.x-elio.com/ja/corporation/gestamp-solar