HOME |大和証券 仏クレディ・アグリコ系のCACIB発行のグリーンボンド約65億円分 国内の個人、機関投資家に販売(RIEF) |

大和証券 仏クレディ・アグリコ系のCACIB発行のグリーンボンド約65億円分 国内の個人、機関投資家に販売(RIEF)

2016-06-14 16:35:42

CACIBキャプチャ

 

 大和証券はフランスの銀行クレディ・アグリコの法人営業・投資銀行部門のクレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク(CACIB)が発行するグリーンボンドを、国内の個人、機関投資家向けに販売を始めた。

 

 大和証券によると、CACIB が発行するグリーンボンドは、4年もので、豪ドル建てとニュージーランド・ドル建ての二本。発行金額は4, 910 万豪ドルと3, 600 万ニュージーランド・ドル(合計約65億円)。それぞれ額面金額は1万豪ドル、1万ニージーランド・ドル単位、利率は豪ドル建てが2.30%、ニュージーランド・ドル建てが2.82%。ムーディーズでA2、S&PとフィッチでAの格付けを得ている。

 

 ボンドで調達される資金は、同社が運用する「グリーン・ポートフォリオ」に充当され、環境、社会、ガバナンス(ESG)面で優れたパフォーマンスをあげている企業やプロジェクトに投融資するほか、再生可能エネルギー、エコ効率技術、水資源・廃棄物の設備、その管理等のグリーン・セクター分野に属する企業やプロジェクトにも投じられるという。

 

 投融資先の企業、プロジェクトの選別は、行内のESG格付けと選別方法に基づいて行なう。格付け等の方法は公開していないが、CAIBの監査人が毎年モニターするという。またポートフォリオに充当される金額がボンド発行による調達金額を下回る場合は、差額分は一般の投融資に回される。

 

 CACIBのグリーン・ポートフォリオは、総資産の33%が再生可能エネルギー(太陽光18%、風力14%)に投じられ、15%が廃棄物・水資源管理、13%が公共輸送、1%が水力発電と、グリーンインフラ関係に資金配分されている。残りの39%は不動産への投資。

 

 ただ、ボンドの元利金は、グリーン・ポートフォリオのパフォーマンスに直接の影響は受けず、CACIBの信用力に基づいて投資家に支払われる。CACIB は総資産ベースで世界第 9 位(バンカー誌 2015 年 7 月)のクレディ・アグリコル・グループの一員。革新的エネルギー・気候変動へのファイナンスに力を入れている。

http://www.ca-cib.com/

http://www.daiwa-grp.jp/data/attach/1929_49_20160610a.pdf