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新生銀行 鹿児島霧島市でのKKR傘下のエクセリオ主導によるメガソーラー建設事業に、64億円のプロジェクトファイナンス締結。三菱UFJリースとともに(RIEF)

2016-06-23 16:35:37

megasolarキャプチャ

 

 新生銀行は三菱UFJリースとともに、スペインの太陽光発電事業者のX-Elio Energy S.L(エクセリオ )が主導する鹿児島県霧島市での発電容量16.7MWの大規模太陽光発電所(メガソーラー)に対して、64億円をプロジェクトファイナンスとして提供する。

 

 エクセリオは今年2月に米投資会社のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が株式の80%を取得し、傘下に入った。元々、欧州を中心に世界9カ国で12ヶ所のメガソーラーを開発運営する実績がある。日本では今回の鹿児島の案件が3件目。

 

 発電所は同県霧島市隼人町に広さ約43ヘクタールの土地を活用する。同土地は霧島市の出資する第3セクターが所有する山林で、当初は宅地開発を予定していた。発電容量約16.7MWの太陽光発電所を2018年1月稼動見込みで建設する。事業運営は合同会社の「メガソーラーパーク霧島隼人発電所」が担う。

 

 EPC(設計・調達・施工)サービスはスペイン系エンジニアリング会社のマエテル・ジャパン(東京都港区)が、太陽光パネルは中国インリー・グリーンエナジー社製が採用される。発電した電力は固定価格買い取り制度(FIT)で全量、九州電力に売却する。買い取り価格はkWh当たり40円。

 

 事業費用は総額78億円で、そのうち64億円を日本勢2社が融資する。プロジェクトファイナンスのアレンジは新生銀行が担当する。

 

 エクセリオは日本市場に力を入れており、2022年までに60万kW(600MW)分の発電所を整備する計画を立てている。第一号として昨年、茨城県太子町でゴルフ場跡地に31.6MWの太陽光発電所を稼働させたのに続いて、5月には岩手県・洋野町で25MWの第2号を稼動させた。

 

http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2016/160623hayato_megasolar_j.pdf