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かんぽ生命 世界銀行発行のショーグン債(国内外貨建て)形式によるグリーンボンドへ1億㌦投資(RIEF)

2016-07-04 22:32:18

kanpoキャプチャ

 

 かんぽ生命保険は、世界銀行がわが国市場で初めて発行するショーグン債方式のグリーンボンドを1億㌦投資した。

 

 かんぽ生命がグリーンボンドへ投資したのは初めて。ショーグン債は日本国内で発行する外貨建て債券のことで、今回はかんぽ生命を対象とした私募形式で発行された。

 

 世銀はグリーンボンドを2008年から定期的に発行しているが、ショーグン債での発行は初めて。主幹事は三菱UFJモルガンスタンレー証券が単独で務めた。債券には、世銀の格付けと同じAAAの優良格付けが付与されている。

 

 世銀は、1985年に日本市場で初めてドル建てのショーグン債を発行して以来、日本の投資家向けに多様な通貨建て世銀債を発行している。世銀はサムライ債(円建て外債)も1971年から発行、1987年には大名債を発行するなど、日本の資本市場の発展に寄与している。

 

 かんぽ生命は、「健康促進、環境保護、地域と社会の発展に積極的に貢献する」ことを経営方針の一つと位置付け、環境保護についても社会的責任と捉えている、と説明。こうした経営姿勢を今回、資産運用面で実行した形だ。

 

 世銀はグリーンボンドで調達した資金を、地球温暖化の影響を受ける途上国での温暖化の適応、回避事業を中心としたプロジェクトに投融資する。

 

 世銀グリーンボンドの資金使途は、温暖化回避策事業としては、太陽光、風力発電、温室効果ガス(GHG)の削減技術、既存の発電所や電力網の改善、公共交通機関の低炭素化、廃棄物管理やエネルギー効率化、森林伐採の削減や植林によるGHGの吸収源対策など。

 

 適応策としては、洪水対策、食糧安全保障の改善、森林伐採につながらない農業政策の改善、持続可能な森林経営と森林伐採の回避などがあげられる。

 

 世銀は、2008年に初のグリーンボンドを発行して以来、これまでに総額90億㌦相当のグリーンボンドを発行している。銘柄数は120、18通貨で発行している。

 

http://www.worldbank.or.jp/debtsecurities/cmd/pdf/160629_Kampo_J_FINAL.pdf

http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/press/2016/abt_prs_id001045.html?ref=rss

http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/press/archives/pdf/20160629pr-1.pdf