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中米の国際銀行「中米経済統合銀行:CABEI」が日本の個人投資家向けにグリーンボンド発行へ。大和証券が販売仲介(RIEF)

2016-07-21 15:36:46

Cabeiキャプチャ

 

 中米各国が設立した国際銀行の中米経済統合銀行(Central America Bank for Economic Integration:CABEI)は、同銀行にとって初のグリーンボンドを日本の個人投資家向けに発売する。トルコリラ建てと南アフリカランド建ての二種類で、大和証券が販売を仲介する。

 

 CABEI は 中米のグアテマラ、エルサルバドルなどの12 の加盟国が出資して1960年に設立された国際開発銀行。中米地域の持続可能な発展と地域統合のため多国間融資を行っている。今回は、地域における再生可能エネルギーおよびエネルギーインフラ整備関連のプロジェクトのための資金調達として、初のグリーンボンドを発行する。

 

 償還期間はいずれも約4年。利率はトルコリラ建てが年5.70~11.70%(仮条件)で、南アランド建てが5.30~11.30%(同)。販売単位はリラ建てが2万リラ以上、1万リラ単位、ランド建てが10万ランド単位。大和証券は来月4日から16日までの間に販売する。

 

 大和証券によると、CABEI は加盟国のエネルギー基盤の構造を改善し、エネルギー利用の多様化および効率化を通じて、持続可能な発展を支援しており、これまでに、220 を超えるエネルギー関連プロジェクトに、合計53 億米ドルの融資を実行してきた。融資実行総額のうち、再生可能エネルギー関連プロジェクトは68%(36 億米㌦)、エネルギーインフラ整備プロジェクトは 20%(11 億米㌦)となっている。



 CABEI はグリーンボンドによる調達資金を直接、グリーンプロジェクトに充当するのではなく、調達額と同額を進行中のプロジェクト等に充当するとしている。これは、プロジェクトリスク等が投資家に直接移転するのではなく、CABEIが個別プロジェクトリスクをとり、投資家へのリターンを保証することになる。



 大和証券は、これまでも世界銀行等のグリーンボンドやサステナブルボンド等を日本の個人投資家に積極的に販売している。

http://www.daiwa-grp.jp/data/attach/1940_57_20160720a.pdf

http://www.bcie.org/index.php?id=19&L=1