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「2016年サステナブルファイナンス大賞」決定。大賞に損保ジャパン日本興亜の「東南アジアでの天候インデックス保険の展開」。優秀賞4件、地域金融賞、特別賞、国際賞も(RIEF)

2016-12-15 15:51:50

sustainableFinanceAwardsキャプチャ

 

 2016年サステナブルファイナンス大賞の審査員会議が開かれました。審議の結果、2016年の大賞には「東南アジアにおける農業従事者向け天候インデックス保険の展開」の損保ジャパン日本興亜に決定しました。また今回から地域金融賞、国際賞も設けました。

 

 年明け1月23日(月)午後3時から日本記者クラブで表彰式を行います。

 

 「サステナブルファイナンス大賞」は、日本の金融市場で環境金融商品・サービス・取り組みを展開する金融機関等の活動を評価・奨励し、環境問題を中心とするESG課題を金融的手法で解決する環境金融の普及を図るために、昨年からスタートしました。

 

 2回目となった本年は、パリ協定の発効という節目の年でもあり、多様な金融機関等から、多彩な取り組み事例の申請がありました。池尾和人慶応大学教授を委員長として10人で構成する審査員会議で厳正な評価の結果、

 

 今年の大賞には、損保ジャパン日本興亜がタイ、フィリピン、ミャンマー、インドネシアで展開している天候インデックス保険を利用した農業への適応策の提供を選びました。

 

 「優秀賞」は4件です。

 三菱UFJフィナンシャル・グループの「グリーンTLACボンド」。今年9月に、システミックリスク対策のTLACボンド発行の枠組みの中で、世界で初めてグリーンボンドを発行しました。

 

 三井住友信託銀行の「国際規範・ルールに基づくグローバル・エンゲージメント活動」。ESG活動の一環である投資先へのエンゲージメントを、国内金融機関として初めて、グローバルベースで実践しました。

 

 日本生命保険の「ESG債への積極投資、累計1000億円を超過」。同社は3ヵ年経営計画の中でESG領域への投融資を打ち出し、長期安定的な運用収益の確保とともに、ESG課題解決へ資金提供しました。

 

 格付投資情報センターの「グリーンボンドアセスメント手法の開発」。国際基準のGBPに準拠しつつ、グリーンボンドを比較検討できる独自のグリーン格付けの仕組みを国内で初めて開発しました。

 

 「特別賞」は、仏銀クレディ・アグリコル(CA-CIB)の「日本市場でのグリーン『売り出し』ボンドンの販売」。2013年以来、日本市場でグリーンボンドを発行・販売し、グリーン投資市場の形成に貢献しました。

 

 「国際賞」は、ルクセンブルク証券取引所の「世界初のグリーン金融上場取引所の開設」。グリーンボンドだけでなく、幅広くグリーン金融商品を上場する市場を開設しました。

 

 「地域金融賞」は2件です。

 

 滋賀銀行の「環境格付けを組み込んだCSR私募債で地域社会貢献活動を支援」。私募債の引き受け銀行が、発行企業指定先を支援するCSR私募債に、びわ湖原則(PLB)格付けを組み合わせました。

 

 秋田県信用組合の「消滅可能性都市の信組が挑む地方創生」。地域の人口減少は続くが、自然資源を地域で活用し新たな産業を生み出す試みとして、小水力発電や木質バイオマス発電に取り組んでいます。

 

 

 審査委員長の池尾和人慶應義塾大学経済学部教授は「今回の審査で、環境金融の分野において、多様な取り組みが日本でも広がってきていることを確認できたのは成果だった。引き続き、金融機関の理解と工夫が深まることを期待したい」と述べています。

 

 

 審査員は池尾委員長、魚住隆太・魚住サステナビリティ研究所代表、大庫直樹ルートエフ代表取締役社長、佐藤泉弁護士、末吉竹二郎国連環境計画特別顧問、鳥谷礼子預金保険機構運営委員会委員、中北徹東洋大学教授、藤井良広環境金融研究機構代表理事、堀江隆一CSRデザイン環境投資顧問代表取締役社長、山本利明大阪電気通信大学教授で構成しました。