HOME8.温暖化・気候変動 |2016年の再エネ融資の主幹事ランキング 三菱UFJフィナンシャル・グループが首位。29億1100万㌦。2位に三井住友、5位にみずほ。日本の三メガバンク。海外市場で意気軒昂(RIEF) |

2016年の再エネ融資の主幹事ランキング 三菱UFJフィナンシャル・グループが首位。29億1100万㌦。2位に三井住友、5位にみずほ。日本の三メガバンク。海外市場で意気軒昂(RIEF)

2017-01-14 18:37:00

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  2016年のグローバルなクリーンエネジー投資のアセットファイナンス(融資)部門の主幹事ランキングで、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が53件、29億1100万㌦の実績をあげ、トップの座に輝いた。2位も日本の三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、5位にみずほフィナンシャルグループ(MFG)と、日本勢が上位を占めた。

 

 ブルームバーグ・ニューエナジーファイナンス(BNEF)がまとめた。MUFGとSMFGはともに、最大の融資案件である英スコットランド沖で開発が進む総額26億ポンド(約32億㌦)のBeatrics Cape Offshore WInd Farm事業事業に対して、主幹事銀行として1億7500万㌦を融資したほか、二番目のDudgeon East Offishore Wind Farm(英イングランド沿岸)、第三位のRace Bank Offshore WInd Farm (同)のいずれにも、主幹事として参画した。

 

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  ただ、MUFGは総主幹事件数で34件のSMFGより19件多く、全体のシェアも6.64%と唯一6%台となった。SMFGの主幹事総額は22億1570億㌦、シェアは5.06%。MFGは25件16億700万㌦、シェア3.67%となっている。MFGは事業規模で2位のDudgeon Eastの事業では欧州の主要行とともに、同事業では最高額の2億660万ドルを融資している。

 

 ランキングの3位は欧州投資銀行(EIB)で、件数は10件だったが、総額は20億501万㌦、シェアは4.68%。4位はスペインのサンタンデール銀行で、32件の19億3570万ドル、シェア4.42%となっている。

 

 主幹事とは別にシンジケーション(協調融資)に参加した貸し手ランキングでは、SMFGが3件、3億291万㌦で1位だった。ついで、英国のRoyal bannk of Scotlandが1件の2億4350万㌦、3位フランスのBNPパリバの3件1億2300万㌦となっている。

 

 MUFGはアセットファイナンスのファイナンシャルアドバイザーズのランキングでも件数は2件だが、取り扱い額が4o億2970万㌦で1位となっている。

 

 日本の大手銀行が海外での再エネ事業への融資に力を入れているのは、逆にいうと、日本で超低金利が続くことと、大型再エネの投資機会が少ないことも映しているともいえる。

 

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