一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

　明治安田生命保険は豪ウエストパック銀行が発行したグリーンボンドの一種である「クライメート・ボンド（気候債）」の私募債を5000万㌦（約56億円）引き受けた。利回りは年3.2％程度、満期は10年。英非営利団体Climate　Bonds Initiative（CBI）の認証付き。

　ウエストパック銀行は、調達資金を二酸化炭素（CO2）の削減につながる風力発電施設や、屋上緑化やエネルギー効率の高いグリーンビルディング等の建設資金等に充当する。明治安田生命は、長期の利回り確保に加え、ESG分野への資金供給に資する責任を果たす意味もこめている。

　明治安田生命は、今年度までの中期経営計画で、グリーンボンドなどのESG債や成長分野への資金供給として、国内1500億円、海外2500億円、合計4000億円を投じる方針を推進してきている。これまでに、世界銀行のグリーンボンドをはじめ、ウォーターボンド、食糧安全保障債などを投資対象に加えており、今年度末での4000億円目標の達成はできる見通しという。

　グリーンボンドの「グリーン度」を評価する第三者認証には、ESG評価会社によるセカンド・オピニオンのほか、格付け会社によるグリーンアセスメントなどがあるが、CBIはグリーンボンドの国際基準であるグリーンボンド原則(GBP)に準拠しつつ、資金使途先のグリーン事業に応じた独自のクライテリアを開発しており、そのクライテリアの基準を満たす場合に認証（Certificate）を付与している。

http://www.meijiyasuda.co.jp/