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英Climate Bonds Initiative(CBI)選出のグリーンボンド大賞。国債賞はポーランド。中国勢が8部門中3部門で選出(RIEF)

2017-03-08 22:09:53

ロンドン・シティのギルドホールでの受賞式

 

 英非営利団体のClimate Bonds Initiative(CBI)は、第二回グリーンボンド大賞を選出した。賞は2016年中にグローバル市場で発行されたグリーンボンドを16のカテゴリーに区分し、タイプ別で最も優れたボンドを選んだ。

 

 CBIのグリーンボンド大賞は7日の夜、ロンドンのギルドホールで、シティ・オブ・ロンドン(ロンドンの国際金融街)との共催で開いた年次カンファレンスで公表された。CBIのグリーンボンド大賞は昨年から始まった。

 

 その中で、国債部門で最初のグリーンボンド国債を発行したポーランドが選ばれた。また中国人民銀行は、一昨年末に国内版のグリーンボンド基準を策定し、中国勢のグリーンボンド発行急増の立役者となったことから、「革新的規制機関(Innovative Regulator)」に選ばれた。

 

CBI2キャプチャ

 

 16カテゴリーのうち、地域別の賞を除く8区分の表彰では、3分野を中国勢が占めた。2016年のグローバル市場でのグリーンボンド発行額の約3割が中国の発行体だったという「中国フィーバーの年」を象徴する勢いをみせた。

 

 またグリーンボンドの「グリーン度」を客観的に評価する外部認証機関の中での「最優秀セカンド・オピニオン」にはノルウェーのCICERO(キケロ)が栄誉に輝いた。

 

 分野別の認証(Certificate)対象では18件が選ばれた。このうち、日本勢は、トヨタが昨年4月、ABS(資産担保証券)型グリーンボンドで最大の16億㌦分を北米市場で発行し、選ばれた。

 

 グリーボンド上場の証券取引所としては、ロンドン、上海、メキシコ、ルクセンブルクの4証券取引所が選ばれた。ルクセンブルク証券取引所は、環境金融研究機構(RIEF)の2016年サステナブルファイナンス大賞の特別賞を受賞している。http://rief-jp.org/ct7/67288?ctid=80

 

https://www.climatebonds.net/2017/03/green-bond-pioneer-awards-2017-leadership-green-finance-glittering-event-london%E2%80%99s-guildhall