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第一生命 アジア開発銀行発行の初の「ヘルスボンド」を約110億円分投資。アジア各国の病院新増設や、医療従事者の人材育成等に充当。私募形式で全額購入(各紙 )

2017-03-29 16:28:37

healthキャプチャ

 

 各紙の報道によると、第一生命保険は28日、アジア開発銀行(ADB)が発行した「ヘルス・ボンド」1億4000万ニュージーランド・ドル(約110億円)分を私募で購入した。

 

 ADBは、2020年に向けて、アジア地域での病院や医療人材育成などのヘルスインフラストラクチャーの整備を進める「Operational Plan for Health(健康のための運用計画:OPH)」を進めている。今回のヘルスボンドはそうした資金調達の一環。ADBが健康分野への資金使途に限ったボンドを発行するのは今回が初めて。

 

 利回りは年4%程度で、償還期間は10年。仏クレディ・アグリコル証券が組成した。調達資金は、アジア各国での病院の新増設、ベッドの増床、医師・看護士等の人材育成などに充当する予定。ADBは現在全投融資額の1~2%にとどまっているADBのヘルスセクター向け投融資を、OPHの期間中の2020年までに3~5%に引き上げる計画。

 

 第一生命は、他の生保同様にグリーンボンドなどのESG債への投資に力を入れている。これまで合計360億円前後の投資実績を積み上げてきた。

https://www.adb.org/sectors/health/operational-plan-for-health-2015-2020