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オリックス、米国で「屋根借り太陽光発電事業」展開へ 現地の専門企業と提携。まず全米7州で事業展開、数ヶ月以内に拡大へ(RIEF)

2017-04-10 16:45:54

Orix1キャプチャ

 

 オリックスは米国の太陽光発電事業会社、IGSソーラー(本社オハイオ州)と提携、全米市場をにらんだ太陽光発電事業を展開する。当面、IGSが展開中の7州13ヶ所での太陽光発電事業で連携し、数ヶ月以内に追加投資を決める予定。両社の太陽光事業投資は、商業施設や学校等の屋根に事業者側の負担で太陽光設備を設置する「屋根借り」方式で、施設側は投資負担なく、従来より安い電力を利用できるメリットがある。

 

 オリックスの米国法人(本拠ダラス)は、1981年の設立で、米国とブラジルを中心に、法人向けのほか、不動産、エネルギー、インフラ等の分野に積極的に投融資を展開している。自社資産は60億㌦。それ以外に290億㌦のファインスをしている。再生可能エネルギー事業にも力を入れており、今回のIGSとの提携で、米国の再エネ市場での存在感強化を目指す。

 

 両社は、提携事業の核となる特別目的会社(SPC)を設立した。物流倉庫や小売店舗、学校の屋根を借りて、そこにSPCが太陽光発電設備を設置する。SPCは設置した設備で発電した電力を、当該の施設へ長期間にわたって売電する仕組みだ。

 

 施設側に投資負担は発生しない。しかも従来の割高な外部電力を購入するよりも安価な電力を、自らの施設での発電から調達できる。経済的であると同時に、安定的な供給を確保できる。一方のオリックスとIGSは、効率的な設備設置と運営・維持を続けることで、長期にわたって売電収益を得ることが出来る。IGSが現在進めている13ヶ所の太陽光発電事業の総出力は2万kW。

 

 IGSのCEOのScott White氏は「オリックスとの提携はわれわれの長期的なアプローチに合致する。両社は同じ改革の文化を共有している。これまで初期投資の大きさで太陽発電投資ができなかった顧客企業等に、それが可能になるサービスを提供出来る」と、提携の意義を強調している。

 

 Orix USAのManagginDirector のBarry Gold氏は「オリックスは再エネを含め幅広い分野のインフラ投資で豊富な経験を持っている。太陽光発電への投資はその中でも特に魅力的な分野で、今後の事業展開に十分な資本とこれまでの経験を提供したい」と述べている。

http://www.enhancedonlinenews.com/news/eon/20170327005769/en