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中国・北京の商業銀行、北京銀行が、中国で本年最大のグリーンボンド発行。22億㌦規模。首都北京のグリーンインフラ整備に充当(RIEF)

2017-05-09 22:40:18

beijingキャプチャ

 中国・北京の商業銀行、北京銀行(Bank of Beijing)が、今年に入って中国の金融機関としては最大規模となる150億人民元(22億㌦)の人民元建てのグリーンボンドを発行した。調達資金は、首都北京のグリーンインフラ整備に充当する。

 

 ボンドの期間は、3年~5年もの。調達した資金の使途は、3種類のグリーン事業を前提としている。①下水道事業の効率性向上と改築②北京市内の固形廃棄物焼却設備の建設③風力発電設備の建設ーーとなっている。

 

 ボンドの資金使途等のグリーン性の評価は、監査法人のEY がセカンド・オピニオンを付けた。販売主幹事には、CITIC証券、China証券、中国商工銀行、中国農業銀行、華証券( Huaxin Securities)の中国勢に加えて、Morgan Stanleyも参加する。このうち、華証券とMSはリードマネジャーを務める。

 

 中国は昨年、362億㌦のグリーンボンドを発行、グローバル市場での発行額の4割強を占めた(Climate Bonds Initiative調べ)。最高額は中国交通銀行(Bank of Communications)の420億㌦だった。本年に入っても、中国のグリーンボンド市場は活況を呈しているといえる。

 

 北京銀行は、1966年1月に北京市西城区に本社を設立した商業銀行である。設立当初は「北京城市合作銀行」と呼ばれていた。2004年に「北京銀行股份有限公司」を「Bank of Beijing」に改名。07年に上海証券取引所に上場されている。

 

 北京店以外にも、天津、上海、西安、深圳など168か所の拠点で、営業を展開している。総資産額は5017億元。中国の首都を代表する金融機関として、各国の首都とのグリーンインフラ整備での国際間競争でも、勝ち抜くことを優先課題にしている。

http://www.bankofbeijing.com.cn/en2011/