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GEが、日本政策投資銀行と連携、規模750億円の太陽光発電ファンドを立ち上げ。最大900億円まで拡大も。日本生命、大同生命が出資を公表(RIEF)

2017-07-03 01:06:37

GEキャプチャ

 

 GEのエネルギー投資事業会社であるGEエナジー・ファイナンシャル・サービス(GE EFS)は、日本政策投資銀行(DBJ)と連携して、ファンド規模750億円の太陽光発電事業ファンドを組成した。将来は最大900億円まで拡大する可能性がある。ファンドにはDBJがファンドの出資約束額の3分の1を出資するほか、日本生命、大同生命がそれぞれ出資を明らかにした。

 

 ファンドの名前は「EFS エナジー・ジャパン投資事業有限責任組合」。募集金額は750億円(最大募集金額:900億円)。ファンド募集期間はファンド組成日から15ヵ月間。投資期間は募集期間終了後3年。すでに6月中に初回クロージングとして435億円を集めた。

 

 DBJはファンドの全組合員の出資約束総額の3分の1の出資を約束する「アンカーインベスター(安定投資家)」となる。DBJの信用力を担保にする形で、他の機関投資家も投資しやすくなる。

 

  ファンドはまず、GE EFSが過半を出資して2016年に稼動した、岡山県での久米南メガソーラー・プロジェクト(32MW)等の事業に投資する予定。同プロジェクトはGE EFSとバージニア・ソーラー・グループが共同で取り組んだ事業で、三菱UFJ銀行と中国銀行が総額110億円を融資している。

 

 ファンドの予定投資規模を全額投資すると、約13万3000世帯分の年間消費電力を賄う400MWを発電できるという。ファンドへの出資者として、日本生命が100億円の投資を行うと発表したほか、大同生命も参加することを公表した。大同は投資額を明らかにしていない。

 

 日生はこれまで、環境や社会的価値を重視したグリーンボンドやソーシャルボンドなどのESG債券への投資や、再生可能エネルギープロジェクト等への投融資を展開している。今回は同社としては初の国内インフラファンドへの投資と位置付けている。大同もファンドへの投資をESG課題に配慮した取り組みと位置付けている。

 

 E EFSのデイビッド・ネイソン社長兼CEOは、「このファンドは我々のエネルギー投資と市場への専門知識を、日本の優れたパートナー企業と融合させるもの。ファンドの資金は日本のエネルギー需要を満たすクリーンな太陽光発電の新たな資金源となるだろう」と述べている。

 

 GE EFSは、各グループ会社を通じて、無限責任組合員としてファンドを運用するとともに、有限責任組合員として、本ファンドに投資する。日生や大同生命などの投資家は有限責任組合員となる。

 

GE2キャプチャ

 

http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2017/files/0000027691_file1.pdf

http://www.nissay.co.jp/news/2017/pdf/20170629.pdf

http://www.daido-life.co.jp/about/news/pdf/2017/170629_news.pdf