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国際資本市場協会(ICMA)グリーンボンド原則等を20カ国語に翻訳。日本語も。原則の勝手解釈等を避け、発行体・投資家のアクセス向上を目指す(RIEF)

2017-09-15 07:30:39

GBPキャプチャ

 

 国際資本市場協会(ICMA)は、グリーンボンド原則(GBP)、ソーシャルボンド原則(SBP)と、サステナビリティボンド・ガイドライン、それらの質疑(Q&A)を、本来の英語を含め20カ国語で翻訳、随時公開していく。日本語版も含む。グリーンボンドの発行が国際的に広がる一方で、原則を自己流に解釈したり、原則準拠をうたいながら、原則を歪める“勝手基準”を設ける動き等があることから、本来の原則に各国語でアクセスしやすいようにした。

 

 グリーンボンドの発行は、今年すでにこれまでに720億㌦に達している。昨年の年間810億㌦を突破するのは確実だ。発行額が増えるとともに発行者も多様化し、今年はフランスとポーランドでグリーンボンド国債が登場した。GBPに基づくグリーンボンド発行体は150機関を超え、今年6月には新たにソーシャルボンド原則(SBP)と、環境と社会の両方の事業を投資対象とするサステナビリティボンド・ガイドラインも整備されている。

 

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 今回の各国語への翻訳は、GBP等に委員やオブザーバーの資格で参加している機関がボランティアで対応した。日本語版については、メリルリンチ日本証券、Clifford Chance法律事務所外国法共同事業、SMBC 日興証券、日本品質保証機構(JQA)、日本総合研究所、環境金融研究機構(RIEF)の各機関、団体が担当した。

 

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 ICMAのCEOのMartin Scheck氏は「グリーン、ソーシャル、サステナビリティの3つのボンドは、世界が直面するもっとも困難な問題のいくつかを解決するソリューションを目指して設計されている。これ等のボンドへの需要の増大には勇気づけられるが、市場の成長には、グローバルな発行体と投資家双方を最大限の参加が必要だ。翻訳によって原則等の内容を分かり易く伝えることは、そうした市場拡大に向かう一歩となる」と評価している。

 

SBGキャプチャ

 

 翻訳作業をコーディネートしたJP MorganのManaging Directing, Head of Green BondsのMarilyn Ceci氏は「各国のボランティアが参加した今回の翻訳作業は、グローバルなグリーンボンド発行需要が成長していることの真の証である」と述べている。

 


 翻訳される言語は次の通り。

 ブルガリア語、中国語、デンマーク語、オランダ語、(英語)、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ハウサ語(西アフリカの言語)、ヒンディー語(インド)、イタリア語、日本語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語。

 

 翻訳作業にボランティアで加わった機関、団体は以下の通り。

 AFT, Bank of America Merrill Lynch, Bank of China, BBVA, Blue Camel, Caisse des Depots, Caja Rural de Navarra, China Chengxin International Credit Rating Ltd. Co., Citi, Clifford Chance, CM CIC, CMS Bureau Francis Lefebvre, Deutsche Bank, DZ Bank AG, Emprendimiento Sostenible, Escarus, European Stability Mechanism (ESM), GCA Capital Partners, lmperial College Business School, ING Bank, Japan Quality Assurance Organization, J.P. Morgan, KBC, Kommunalbanken (KBN), Kommunekredit, Kommuninvest, Municipality Finance (MuniFin), Nordea, NordLB, NRW Bank, Ricardo Energy & Environment, SEB, Shanghai Stock Exchange, SMBC Nikko, Smith School, SNCF Reseau, Social Stock Exchange Ltd, Société Générale, Stichting Obligatiehoudersbelangen, SUST4IN, Sustainalytics, The Research Institute for Environmental Finance (RIEF), The Japan Research Institute, Trucost, UniCredit Bank AG, UNPRI, YES BANK.

 

https://www.icmagroup.org/Regulatory-Policy-and-Market-Practice/green-social-and-sustainability-bonds/green-bond-principles-gbp/