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MSCI 神戸製鋼を「ジャパンESGセレクト・リーダー指数」で3段階評価下げ。指数からは除外せず(RIEF)

2017-10-18 11:49:51

MSCI2キャプチャ

 

 株価指数等を算出する金融サービス業の米MSCIは、日本株のESG運用のための「MSCI ジャパン ESG セレクト・リーダーズ指数」に盛り込んでいる神戸製鋼所の評価に付いて、これまでのAA評価から3段階引き下げ、BBとした。最近、発覚した広範囲な検査データの改ざん事件の影響を反映させたという。

 

 同社での企業の不祥事評価について、国連の人権宣言、国際労働機構(ILO)労働の基本的権利宣言、国連グローバルコンパクトなどの国際規範と整合性をとるよう10段階のスコア評価を行なっている。今回、神戸製鋼については、不祥事が発覚するまでは、不祥事評価でスコアは4とされていた。4の評価は、「深刻度」はModerateで、構造的な課題を抱えているとの位置づけ。http://rief-jp.org/ct6/73464?ctid=74

 

 今回の見直しにより、スコアは同3段階下がり1となった。「深刻度」は severe(厳しい)で、構造的、という評価だ。最低評価のゼロになると、即刻、指数から除外されるが、辛うじてその一歩手前のスコア1にとどまった。ESG格付けはこうした不祥事スコアをガバナンス評価に反映させて再見直しするが、こちらも3段階の引き下げとなったが、指数構成銘柄にとどまった。

 

MSCI1キャプチャ

 

 MSCIでは今回の見直しは、素材部門の銘柄の定期的見直しの一環であり、神戸製鋼だけを対象としたものではない、と説明している。

https://www.msci.com/documents/1296102/3556282/Japanese_ESG+Rating+methodology.pdf/8c218faf-c82c-4a02-9c33-4e5bed564c34