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富国生命 フィンランドの地方金融公社(Munifin)発行のオーストラリアドル建て私募グリーンボンド(約44億円)を全額引き受け(RIEF)

2017-10-27 11:31:21

Munifin2キャプチャ

 

 富国生命保険は、フィンランド地方金融公社(Municipality Finance:Munifin)が発行した私募形式のオーストラリアドル建てグリーンボンド50億オーストラリアドル(約44億円)を全額引き受けた。

 

  Munifinはこれまで2回(昨年と今年9月)にわたってグリーンボンドを発行しているが、今回は初めて機関投資家向けの私募債として発行した。債券の信用格付は、ムーディーズがAa1、 S&PがAA+を付け、セカンドオピニオンとしてノルウェーのCiceroとスウェーデンのStockholm Environment Instituteが、グリーンボンドの国際基準であるグリーンボンド原則(GBP)に適合しているとの評価を付している。

 

 調達資金の使途は、フィンランド国内での再生可能エネルギー事業をはじめ、省エネ、持続可能な公共輸送機関事業、廃棄物管理、上下水道マネジメント、持続可能な建築物、自然保全を含めた環境マネジメントの各分野。対象事業期間は5年~41年に及ぶ。

 

munifinキャプチャ

 

 グリーン・ボンドが環境に与える効果については、 Munifin がグリーン・ボンド投資家に向けて発行する年次公告で報告するほか、同機関のウェブサイトにも掲載される。融資対象プロジェクトがチェック・モニタリングは独立した専門委員会が、審査、承認及び プロジェクトの環境への影響度を分析・評価する。

 

  富国生命は今回のグリーンボンド引き受けを「契約者の大切な資金を運用するにあたって、収益性の確保 のみならず、社会貢献事業への支援も果たしうる手法」と位置付けている。同社はこれまでもアフリカ開発銀行発行の社会貢献型インフラボンドを購入するなど、ESG債投資を強化している。http://rief-jp.org/ct2/53707

 

 Munifin は、フィンランドの地方自治体やその子会社及び国内の非営利住宅会社への融資に特化した同国最大クラスの金融機関のひとつ。同国の地方自治体が手掛けるヘルスケア、教育、環境関連のプロジェクトや、非営利 住宅会社による公営住宅建設への融資を通じて社会福祉の促進を進めている。株主は、フィンランド政府、地方自治体、公共機関で構成される公的機関。

 

http://www.fukoku-life.co.jp/about/news/download/20171025.pdf

https://www.munifin.fi/