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野村証券 アフリカ開発銀行(AfDB)の豪ドル建てグリーン・カンガルー・ボンドの単独主幹事を務める(RIEF)

2017-11-18 22:42:57

AfDB3キャプチャ

 

  野村証券はアフリカ開発銀行(AfDB)が発行した豪ドル建てのグリーンボンド(通称、グリーン・カンガルー・ボンド)の単独主幹事を務めた。発行額は6000万豪㌦(約4540万米㌦=約51億円)。同ボンドはAfDBがタップ(分割発行)方式で2016年に5500万豪㌦を発行しており、同グリーンボンドフレームワークの追加発行となった。

 

 タップ発行とは、ボンドの発行当初は発行予定額の一部を販売し、残額をあらかじめ決められた一定期間内に、市場情勢に応じて販売する方式。今回は、発行予定額自体を追加し、総額1億1500万豪㌦になる。償還期間は2031年までの14年、クーポンレートは3.5%。販売価格は100.747%。信用格付はMoody’sでAaa、S&PとFitchはAAA。

 

AfDBgreenキャプチャ

 

 日本の金融機関が国際金融機関発行の債券の単独主幹事を務めるのは珍しい。ただ、日本の個人投資家は、国際機関発行債券の有力投資家として世界的に知られており、AfDBも日本向けに「売り出し発行」を頻繁に実施している。野村証券も主に国内の個人投資家向けに販売するみられている。

 

  調達資金の使途は、①再生可能エネルギー発電②需要サイドの汚染懸念地と未利用地でのエネルギー効率化投資③自動車のエネルギー効率化改善投資あるいは都市の輸送のモーダル変更④自然保護区の保全計画⑤固形廃棄物マネジメント⑥産業プロセスの改善⑦漏洩汚染物資とカーボンの回収⑧都市開発⑨水資源の供給とアクセス、などとなっている。

 

https://www.afdb.org/en/topics-and-sectors/initiatives-partnerships/green-bond-program/