HOME6. 外国金融機関 |日本取引所グループ(JPX)。国連「サステナブル・ストック・エクスチェンジ(SSE)」にようやく加盟。アジア各国にも抜かれ68番目。清田CEO「東京プロボンド市場へのグリーンボンド上場に取り組む」(RIEF) |

日本取引所グループ(JPX)。国連「サステナブル・ストック・エクスチェンジ(SSE)」にようやく加盟。アジア各国にも抜かれ68番目。清田CEO「東京プロボンド市場へのグリーンボンド上場に取り組む」(RIEF)

2017-12-05 22:01:24

 

   東京証券取引所等を抱える日本取引所グループ(JPX)の清田瞭CEOは、国連が推進している「サテナブル・ストック ・エクスチェンジ(SSE)」イニシアティブに参加することを表明した。署名証取としては68番目で、アジアでも出遅れた形。ただ、清田氏は「グリーンボンド、ソーシャルボンドなどの東京プロボンド市場への上場に取り組みたい」と、グリーン金融商品の上場を目指す考えを示した。

 

 「Sustainable Stock Exchange(SSE)」は2004年に国連のグローバルコンパクトがNYで開いた会合に端を発する。2009年に国連前事務総長のBan Ki-Moon氏が、最初のSSEグローバル対話を開催した。証券取引所が、投資家、規制当局、企業等と協働して、サステナブル投資の促進や企業のESG情報の透明性向上などの促進を目指す自主的なネットワー クと位置づけられている。

 

 署名証取は、ニューヨーク証券取引所、ナスダック、ロンドン証券取引所、ドイツ証券取引所、シンガポール証券 取引所などのほか、中国の上海、深圳の両取引所、タイ、インド、スリランカ、ベトナムなどのアジアの証取、ボツワナ、ルワンダなどのアフリカの証取など、世界各国67取引所がすでに参加している。JPXは68番目になる見通し。

 

stock3キャプチャ

 

 清田CEOは定例会見で、SSEへの参加を公表した際、「遅きに失したとの感もある。ただ、これまで取り組みをやってこなかったわけではない」として、コーポレートガバナンスコードの導入や、ESG株価指数の上場、なでしこ銘柄、健康銘柄の選定などの「ESG活動」をアピールした。

 

 そのうえで、SSE参加を踏まえた今後の活動として「グリーンボンドやソーシャルボンドなどの東京プロボンド市場への上場に取り組みたい」と述べた。東京プロボンド市場では、特定投資家(機関投資家や外国法人等)を対象として、プログラム上場や英文のみでの情報開示などの仕組みを取り入れている。同市場にアジアの発行体等によるグリーンボンドを上場することで、東京の国際金融センターへの展開が可能になるとの期待もある。

http://www.jpx.co.jp/corporate/about-jpx/group-ceo-message/index.html

http://www.jpx.co.jp/corporate/about-jpx/press-conference/nlsgeu000002t1me-att/20171130_h.pdf