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インドネシア証券取引所(IDX)グリーンボンド・グリーンファイナンス市場育成で英CBIと連携。アジアの証取初のパートナーに(RIEF)

2018-02-09 00:14:36

IDXキャプチャ

 

 インドネシア証券取引所(IDX)は、同国およびASEAN(東南アジア諸国連合)市場でのグリーンファイナンスを推進するため、英非営利機関のClimate Bonds Initiative(CBI)のプログラム・パートナーになった。東南アジアの証取でCBIのパートナーになるのは初めて。

 

 CBIとIDXは今月5日に、ジャカルタでインドネシア国内のグリーンボンド発行市場をテーマとしたラウンドテーブルを開催。CBIのCEOのSean Kidney氏と、IDXの代表のTito Sulisto氏の両者が、新たなパートナーシップ関係を結ぶことで合意した。

 

 IDXはグリーンファイナンスを国内外市場で発展させるためのリーダーシップの発揮を目指している。同国政府はグリーンボンド国債の発行を予定しているほか、IDXは国内のグリーンボンド市場育成に力を入れるため、この分野で実績のあるCBIの協力を受け入れる考えだ。

 

 Tito Sulisto氏は「われわれは、インドネシアと隣接する周辺市場の両方で、グリーンファイナンスを発展させるための役割を果たしていく」と強調した。

 

 Kidney氏は「IDXはインドネシアの政策当局者や市場プレイヤーを、低炭素資産、グリーン事業への投資にシフトさせるうえで重要な役割を果たすことができる。今回のパートナーシップを通じて、われわれと一緒に、グリーンファイナンス、グリーン投資のための知識の共有や、協力関係を促進できる」と歓迎している。

 

 CBIはすでにロンドン証取のほか、ルクセンブルク、ドイツ、メキシコ、ナスダック・ノルディックの5証取と連携関係にあり、IDXで6証取とネットワーク化したことになる。CBIはグリーンボンド(クライメートボンド)の認証用のクライテリア等を開発しており、グリーンボンド市場育成に力を入れるASEAN市場での展開を目指している。

 

 また、同国のグリーンボンドアドバイザー事業を展開するPT.EBA Indonesia(EBA)と、Pembiayaan Investasi Non-Anggaran Pemerintah (PINA)はCBIとの間で、インドネシアでのグリーンインフラ投資と、グリーンボンド市場を促進するために協力する覚書(MoU)を結んだ。

 

 EBAはインドネシア市場でのグリーンボンドとグリーン資産の証券化等の促進を事業に据えている。またPINAは国内の戦略的インフラ事業のファイナンスのために、新たな市場資源を開発して資本調達を広げることを目指している。

 

https://www.climatebonds.net/2018/02/indonesia-idx-new-partnership-cbi-meanwhile-eba-pina-sign-new-mou-cbi-join-forces-green

http://www.en.netralnews.com/news/business/read/18156/idx.participates.in.climate.bonds.initiative.program.partner