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仏銀BNPパリバ。グリーンファイナンスさらに強化へ。2020年に年間の再エネ投融資額を現行の倍の150億ユーロ(約2兆円)に増額。グリーンボンド引き受けもトップ3を維持(RIEF)

2018-02-13 07:17:34

BNPキャプチャ

 

   仏銀大手のBNP Paribasは、再生可能エネルギー向けの投融資を2020年には、現行(72億ユーロ:2015年実績)の倍の150億ユーロ(約2兆円)に引き上げる方針を明らかにした。またユーロ建てグリーンボンドの引き受けでも上位3位を維持する目標を掲げた。

 

 BNPのCSR部門のグローバル責任者のLaurence Pessez氏が明らかにした。再エネ向けファイナンスは2016年実績が15年比24%増の93億ユーロとなっており、2020年目標は16年比では6割増となる。

 

 ユーロ建てグリーンボンドの引き受けは2017年に24件5億ユーロ分を引き受け、同じ仏銀のクレディ・アグリコルに次いで、第二位となっている。クレディ・アグリコルは、38件の64億ユーロ。第三位はソシエテ・ジェネラルの21件49億ユーロで、仏銀行が上位を独占している。BNPはこの状況を2020年までも継続する意思を示した形だ。

 

 またエネルギー関連のスタートアップ企業を育成するため、2020年までに1億ユーロをベンチャー企業に投じる。

 

 低炭素、脱炭素化も明確にする。石炭火力事業への投融資は停止、石炭開発企業もエネルギーの多様化戦略を打ち出さないところはファイナンスしない。主要な事業が石油やタールサンドである企業とのビジネスも停止する。

 

 また自らの投資ポートフォリオ企業のカーボンフットプリントを測定、モニター、情報開示することも鮮明にした。の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の報告に沿った対応といえる。さらに、投融資に際してカーボン価格を織り込む。

 

 BNPは自らも2016年に5億ユーロを発行しているが、今年1月になって、グリーンボンドフレームワークを改定しており、新たなボンド発行が期待される。

https://group.bnpparibas/en/