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2017年のグローバルなグリーンボンド市場の第三者評価件数のランキング。1位はサステナリティクス社(RIEF)

2018-03-05 07:00:03

susutainalyticsキャプチャ

 

 2017年に発行されたグリーンボンドの「グリーン性」の第三者認証機関の付与件数ランキングが明らかになった。もっとも認証件数が多かったのは、サステナリティクス(Sustainalytics)社。

 

 

 オランダを拠点とする同社の認証件数は20.5%。次いで、ノルウェーのCiceroの17.9%。二ケタの市場シェアがあったのは、この2社だけ。後は英仏のVigio Eiris(6.2%)、英Climate Bonds Initiative(4.7%)、KPMG(4.7%)と続いている。ただ、認証のないグリーンボンド発行も全体の30.2%ある。

 

 グリーンボンドの発行データベースを整備している「Environmental Finance」がまとめた。1位のサステナリティクス社は日本にも拠点を整備し、メガバンク等が発行するグリーボンドのセカンドオピニオンを積極的に引き受け、環境金融研究機構(RIEF)の2017年サステナビリティファイナンス大賞の特別賞を受賞している。

 

 グリーンボンドの第三者認証には、ESG評価機関が発行体の依頼を受けて評価するセカンド・オピニオンのほか、監査法人による認証、格付機関による格付評価などの方法論がある。

 

 今回、1、2位となった両社はセカンドオピニオン付与方式で、監査法人ではKPMGのほか9位にEY(2.2%)が入っている。格付機関は、Moody’s(3.3%)が7位、S&P(1.7%)が10位となっている。国別では、欧米系の認証機関が大半だが、発行額の多い中国の認証機関のCECP(0.8%)が11位、CCXI(中誠信国際:0.3%)が13位に入った。扱い額(比率)は少ないが、国内向けグリーンボンドを中心に認証活動を展開している。

 

 2017年の主幹事ランキングは、フランスのクレディ・アグリコルCIBが81件(総額89億5000万㌦)でトップ、2位に英銀HSHの48件(74億2500万㌦)、3位に米銀Citi group 36件(71億600万㌦)となっている。15位に日本の三菱UFJ証券13件(23億8800万㌦)が入っている。http://rief-jp.org/ct6/76398

 

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