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インド大手銀行のYESバンク、世界初のSDGs預金「グリーン・フューチャー預金」開発。調達資金はSDGs事業に融資。契約ごとに銀行が植林。金利は年7.5%。日本の銀行もマネして(RIEF)

2018-07-05 21:48:52

Yesbank3キャプチャ

 

   インドの民間大手銀行のYESバンクは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に連動した預金口座「Green Future Deposit」を開設した。ネットとモバイルバンキング専用の口座とし、調達した預金資金をSDGs関連の事業に融資する。調達額は1億5000万㌦(約162億円)を目標としている。SDGsに連動する預金の開設は世界でも初めてという。

 

 同行では、新預金の契約があるたびに、預金者の名前を付けて「e認証」付の木を植える植林サービスも行う。預金の預入期間は、 18カ月(1年半)+8日と同+18日の2種類。預金金利は年7.5%だが、高齢者向けには8.00%と優遇する。

 

 このSDRs預金は、同行の「YES BANK NetBanking」 と「 YES Mobile banking」でのみ取り扱う。ウェブベースなので預金通帳等の紙類は 一切使わないペーパーレス預金となる。この点でも持続可能な未来を目指すSDRsの目標と合致する、としている。

 

CEOのRena Kapoor氏
CEOのRena Kapoor氏

 

 YESバンクの社長・CEOのRana Kapoor氏は「われわれYESバンクは、自らをサステナブルファイナンス分野を開拓するインドのグリーンバンクとして位置付けている。特に、インド政府が最近立ち上げた『Green Good Deeds(環境に良い行動)』キャンペーンを最前線で支援している。今回のグリーン・リテール商品は、それらの支援に即したものだ」と説明している。

 

 YESバンクは、インドの29州全土に拠点を置く同国第4位の商業銀行。 インドの銀行界で、パリ協定とSDGsへの支援を表明している唯一の銀行でもある。また、金融安定理事会(FSB)の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の普及にも署名している。