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今年上半期のグリーンボンド発行額、737億㌦(8兆1070億円)と過去最高を記録。日本勢の発行本数も6件、合計1375億円と過去最高(RIEF)

2018-07-09 08:39:54

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   英Climate Bonds Initiative(CBI)の推計によると、今年上半期のグローバル市場でのグリーンボンド発行額が737億㌦(8兆1070億円)と過去最高額なった。昨年の同期(当初値530億㌦)に比べると39%増と順調な伸びを示した。昨年の年間発行額比では46%だが、例年は下半期に増大するので、CBIは年間の予想を2500億㌦としている。このうち日本勢は6件、総額1375億円で、上半期では過去最高となった。

 

 上半期のグローバル市場でもっとも発行額が大きかった案件は、2月のベルギーの45億ユーロ(約5900億円)のグリーンボンド国債。次いで6月のフランスのグリーンボンド国債と、国債の発行が市場全体を引っ張った。

 

 また米国の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)が住宅ローン証券を対象とした複数のグリーンMBSを4~5月にかけて総額370億㌦分、発行したのも目を引く。ファニーメイのグリーンMBSは6月の発行分もあり、これらを含めると、上半期の総額はさらに増える見通し。

 

 月別では、6月が149億㌦と3月の148億㌦をわずかに上回って、発行額が最も多かった。2月(67億㌦)以外は、毎月100億~140億㌦台で推移している。もっとも発行額が多かった6月の発行状況は、前年比12%の増加。発行額の半分以上は金融機関によるもので、再生可能エネルギー事業等のグリーンプロジェクトへの投融資資金の調達とみられる。

 

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 同月の国別発行状況は、中国が26%でトップ。次いで米国、オーストラリア、ノルウェーなど、依然として先進国での発行が多い。

 

 日本勢のグリーンボンド発行は、これまでは下半期に集中することが多かったが、今年は1月(1件)、2月(1件)、4月(1件)、5月(2件)、6月(1件)と、比較的コンスタントに発行されている。発行額は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が発行した5億ユーロ(約650億円)が最高額で、次いで鉄道建設・運輸施設整備機構の245億円、三菱地所の200億円となっている。

 

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 グローバル市場での外部評価の状況は、6月分でみると、89%の発行がセカンド・オピニオンや外部認証等を取得している。そのうちSustainalyticsが40%を占めてトップの座を維持。次いで、中国の発行増を踏まえて中国企業のZhongcai Green Financing が26%を占めている。

 

 日本での発行分でもSustainalyticsが6本中4本の発行にセカンド・オピニオンを付与している。日本勢ではR&I(格付投資情報センター)がグリーンボンドアセスメントを2件に提供している。このほか、環境省の独自ガイドラインに適合認定されたものが2件ある。中国を含めて、国が実質的な認証を与える制度は今のところ、日本以外に見当たらない。

 

https://www.climatebonds.net/