一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

英国が低炭素社会建設のために新たに設置する公的金融機関のGreen Investment Bank（GIB)の所在地が、ロンドンとエディンバラの二か所になることがわかった。同銀行は、風力発電や太陽光発電などの長期事業資金を、民間資金を活用して供給するのが目的で、本格的業務は今秋になる見通し。

GIBの拠点を巡っては、英国内の32の都市が名乗りを上げていた。ロンドンは首都で金融街シティを抱えていることから、GIBの拠点が置かれるは当然視されていたが、エディンバラについは、資産運用会社が多いほか、波力、潮力などの再生可能エネルギープロジェクトが試行されていることなどから、選ばれたとみられる。GIBが実際業務で行うプロジェクト支援の取引業務はロンドンで、資金調達関係はエディンバラで行うというように業務の分担が予想される。

もう一つ、エディンバラが選ばれた理由には、スコットランドの独立を志向する動きがあることから、そうした動きへの政治的配慮もあるとの見方も出ている。