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ロシアでも初のロシア企業によるグリーンボンド発行の見通し。年内にも。モスクワ証取CEOが明かす(RIEF)

2018-11-08 09:00:41

moscowキャプチャ

 

 グリーンボンドの発行が拡大する中で、ロシアでも年末までに初のグリーンボンドが発行される見通しという。モスクワ証券取引所CEOのAlexansder Afanasyev氏が、タス通信を通じて明らかにした。同氏は発行体についての詳細は明かさなかったが、「年末には最初の取引が決まるだろう。ある発行体と調整が進んでいる」と語った。

 

 予定通りの発行が決まると、ロシアの発行体による初のグリーンボンドになる。通貨はルーブル建てとみられる。ただ実は、ルーブル建てのグリーンボンドはすでに欧州復興開発銀行(EBRD)や世界銀行、さらには仏銀のクレディ・アグリコルなどが何度か発行している。今回は、ロシアの企業等による初の発行となる見通しだ。

 

Alexansder Afanasyev氏
Alexansder Afanasyev氏

 

  Afanasyev氏は、「ボンドが『グリーン』であるかどうかは、発行体の声明だけではだめだ。われわれ証券取引所も、この分野の専門家ではない。したがって、欧州市場では評価機関が、ボンドの資金調達先のプロジェクトが市場基準のグリーンボンド原則(GBP)、あるいは他のグリーン基準(CBIなど)に適合するかどうかを評価することが必要」と語っている。

 

 したがって、セカンド・オピニオンなり、グリーン格付などを付与した「正式なロシアン・グリーンボンド」の登場が期待される。名地ロシアの産業省も、グリーンボンドの普及に向けて活動しているという。

http://tass.com/economy/1028987