タイの商業銀行カシコン銀行、タイ初、ASEANでも初のサステナビリティボンド発行。1億㌦分。資金使途は、SDGsの6つの目標達成に充当(RIEF)
2018-12-04 15:10:54
タイの商業銀行、カシコン銀行(Kasikornbank: KBank)は、同国で初、ASEAN(東南アジア諸国連合)でも初となるサステナビリティボンドを発行した。発行額は1億㌦で、5年物。ボンドは、国際資本市場協会(ICMA)の国際基準であるサステナビリティボンド・ガイドラインと、ASEAN グリーンボンド基準の両方に適合する。
(写真は、バンコクのKBank本店)
タイおよび、ASEAN初のサステナビリティボンドの資金使途は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿っている。第一目標(貧困撲滅)、第7目標(手ごろでクリーンなエネルギー)、第8目標(働き甲斐のあり、経済成長にもつながる)、第9目標(産業と技術革新とインフラ)、第10目標(不平等の削減)、第11目標(持続可能な都市とコミュニティ)の6つの目標の達成に使う。
具体的には、再生可能エネルギー事業、省エネ事業、グリーンビルディング、クリーン輸送システム、主要サービスへのアクセス確保、手ごろな住宅建設、雇用創出等の分野に投じられる予定だ。
同ボンドのセカンドオピニオンはSustanalyticsが国際資本市場協会(ICMA)の2018年版のサステナビリティボンドガイドラインと、ASEANのグリーンボンド原則に適合しているとしている。
クーポンレートは、変動金利でLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)プラス0.95%。ボンドはKBaankの香港市場で海外投資家に売却された。仏銀のBNPパリバがサステナビリティボンドフレームワーク・ストラクチャー・アドバイザーと単独の引受主幹事を引き受けた。
タイでは今年6月にTMB Bankが同国で最初のグリーンボンド(6000万㌦)を発行しており、ESGボンドとしては第二番目になる。
https://kasikornbank.com/en/News/Pages/Sustainability_Bonds.aspx