HOME8.温暖化・気候変動 |スウェーデン最大の企業年金Alecta、TCFD勧告に基づく「2℃シナリオ分析」を、年金当局に提出する「自己査定報告書」に採用決定。初のシナリオ分析の法的責任明確化(RIEF) |
Alecta1キャプチャ

 

 スウェーデン最大の職域年金基金のAlectaは、金融安定理事会(FSB)の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の勧告に基づく「2℃シナリオ分析」を、同国の年金規制当局に提出するリスク評価報告書(自己査定報告書)に盛り込むことを理事会で承認した。TCFDのシナリオ分析を法的責任を伴う報告書に記載することを決めた金融機関は、世界でも初めてになる。

 

 Alectaは、スウェーデンの約3万4000の企業と、240万人の個人を対象とする広域の職域年金基金。保有総資産額は8740億スウェーデンクローネ(約10兆6000億円)。同国の最大の企業年金基金であるほか、最大の不動産保有機関でもある。資産規模は欧州の企業年金全体でも5位に位置する。

 

 Alectaは……

申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。

ログイン