HOME6. 外国金融機関 |カーニー英イングランド銀行総裁、TCFD勧告を2020年からすべての金融監督政策に反映、英金融機関へのストレステストを今秋から実施。「気候リスク情報開示の義務化」を明言(RIEF) |
Carney112キャプチャ

 

 英中央銀行インフランド銀行総裁のマーク・カーニー氏は、気候変動関連の情報開示を促す「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の勧告を2020年から、同行のすべての金融政策に反映させると公表した。その一環で、英国の金融機関を対象として、TCFDに基づく金融システムの気候変動対応力を点検するストレステストを今秋から着手、2021年までに完了する計画だ。

 

 先進国の金融市場で、気候変動の影響を計るストレステストの実施を金融監督当局が表明したのは初めて。TCFD勧告は金融機関、金融当局の自発的対応を求める内容だが、イングランド銀行は、金融システムの気候変動対応力の充実・安定度を検証するため、企業・銀行等の抱える気候関連財務情報開示を義務化する。

 

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