HOME6. 外国金融機関 |欧州中央銀行(ECB)、銀行の気候リスク評価で、ストレステスト・フレームワーク開発、義務化へ。金融システムの安定性確保のマクロ・プルーデンス政策に盛り込み。副総裁が明言(RIEF) |
ECB123キャプチャ

 

 欧州中央銀行(ECB)は、気候変動に伴い想定される気候リスクのシナリオ分析に基づき、ユーロ圏の銀行部門のレジリエンス(強靭性)をチェックするストレステストのための「分析フレームワーク」を開発、試行していることを明らかにした。金融システム全体の安定性を確保するマクロプルーデンス政策の中で義務化、ECBが隔年に実施する金融安定評価の主要評価項目とする。

 

 ECBの副総裁Luis de Guindos氏が講演で述べた。de Guindos氏はスペインの元経済相。同氏によると、試行中のストレステスト・フレームワークは、低炭素社会への移行リスクが、銀行の貸し出し力に対する支払い能力や、経済全体に及ぼす影響などの金融システム全体に及ぼすマテリアリティ(重要性)を分析するためのものと位置付けている。

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