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国レベルの温暖化対策は進まないが、世界の大都市レベルではエネルギー効率化進む、CDP報告(AFP)

2013-06-21 13:42:15

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【6月21日 AFP】気候変動対策で国際社会の足並みがなかなかそろわない一方、都市レベルでは排出量削減や水管理の改善が進んでおり、世界の大都市の一部ではエネルギー効率が改善しているとの調査報告書が20日、発表された。

 企業や都市向けに環境関連情報を計測・公表・管理・共有するプラットフォームを運営している英ロンドン(London)の非営利団体(NPO)「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(Carbon Disclosure ProjectCDP)」は、東京を含む世界110都市を調査した。

 年間エネルギー節約量が最も多かったのは米ロサンゼルス(Los Angeles)で、信号機や街灯の改良が大きく貢献し、1300万ドル(約12億6000万円)の節約を実現した。2位はワシントンD.C.(Washington D.C.)とラスベガス(Las Vegas)で、年間630万ドル(約6億1000万円)を節減した。

 二酸化炭素(CO2)排出量1トン当たりの国内総生産(GDP)は、調査対象となった欧州の都市では1万2502ドル(約121万円)、南米の都市では6816ドル(約66万円)、東アジアの都市は5831ドル(約57万円)、北米の都市では5550ドル(約54万円)だった。

 報告書によると、都市が講じる炭素排出削減策の2つに1つは効率に関するものだった。それらの対策の62%は、都市に新たなビジネスと投資をもたらす可能性があるという。

 また、調査対象となった都市の55%では、徒歩や自転車を推奨する排出量削減策を実施していた。


http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2951670/10940593