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ふくしまNPOバンク “逆境”の中でも順調に融資拡大(FGW)

2011-08-01 17:11:47

原発事故被災地で、「 ふくしまNPOバンク」が健闘している。東日本大震災と東電福島第一原発事故というダブルパンチを受けながら、今年4月から、福島県内で本格的に地域興し等の非営利活動支援のために業務を拡大したふくしまNPOバンクは、7月末までに合計11件、総額2300万円の融資を実行している。

ふくしまNPOバンクは昨年4月に県内の件商工信用組合(郡山市)と提携して発足した。市民出資などの資金をNPOが信組に預託し、その10倍までの資金を信組が地域で活動するNPOに融資する仕組み。今年4月には提携信組を、拡大し、現在、4信組と提携している。

 融資金額は最大300万円までで、これまでの11件のうち5件が限度いっぱいの借入となっている。資金使途は運転資金が多いが、人件費、設備修繕費に充てるところもある。利率は保証料を含めて年5%。昨年からの試行期間で一応、順調に成果を出したものの、地震、原発の影響で提携先拡大後の展開がどうなるか、危ぶまれていたが、震災後だけで3件、700万円の融資を実施できた。

同バンクの星野理事長(福島大学名誉教授)は、「手ごたえは確かだ。信用組合との協働がわれわれのバンクの特徴で、こうした協働が全国で広がればいいのではないか」と語っている。

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ふくしまNPOバンクの連絡先:http://www.utsukushima-npo.jp/