HOME7.金融NPO |武蔵野銀行、NPO向け融資商品を7月から取り扱い 埼玉県内約2000のNPOの資金繰りをターゲットに(各紙) |

武蔵野銀行、NPO向け融資商品を7月から取り扱い 埼玉県内約2000のNPOの資金繰りをターゲットに(各紙)

2014-06-24 23:07:22

musashinoginkou20140316143438555
musashinoginkou20140316143438555各紙の報道によると、さいたま市を拠点とする武蔵野銀行は7月に、埼玉県内のNPO向けの専用融資商品の取り扱いを始める。同県内にはNPOが約2000あるとされ、NPOの事業活動資金等を専用商品で供給することを目指す。従来はNPO分野は採算性等の課題から、あまり手をかけてこなかったが、活動の活発化、自治体等との協働等の広がりで、新たな資金需要源として力を入れる考えという。

武蔵野銀行が売り出すのは「むさしのNPOサポートローン」という専用商品。提供対象は、埼玉県内でNPO法人の認証を受け、業歴1年以上の団体を対象とする。資金使途は運転資金と設備資金の両面で、融資額は上限500万円。融資金利は変動金利とし、同行の短期プライムレート(現在は年1.85%)に0.5%を上乗せして算出する。

 

適用金利は同県内の中小企業向け融資と同程度になるが、従来、NPOは事業活動の評価が難しく、また担保も十分に持っていないことから、多くの地銀でも融資が難しかった。しかし、武蔵野銀のNPO専用商品は、そうしたNPO特有の課題を商品化することで抑制し、NPOが申し込みしやすい仕組みとする。

 

多くのNPOは自治体の仕事を請け負ったりしており、そうしたケースでは自治体からの入金期日に制約はあるものの、活動実績のあるNPOの場合は、信用リスクも低く、逆に自治体の業務を継続的に請け負うことによる信用力の高いところも少なくない。当面は、自治体からの資金が入るまでの運転資金需要等にフォーカスする考え。「補助金を交付されるまでのつなぎ融資の利用が見込まれる」(営業企画部)という。

 

埼玉県のNPO実態調査によると、県内のNPOの約3分の1のNPOが「活動資金が不足している」と回答している。

 

http://www.musashinobank.co.jp/company/