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NPOバンク、東京CPBの「100%ともだち融資団」。隣人、友達から100%の出資金1000万円を集めることに成功(FGW)

2014-10-18 22:41:46

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CPBimageNPOバンクの東京CPB(本部・東京新宿)は、新たな融資方式として開発した「100%ともだち融資団」による融資対象となる「(特非)ACT・人とまちづくり」への出資金を、100%集めることができた、と発表した。

CPBは基本的に資金を利用したい人が出資者になり、出資額に応じて融資を受けることができるが4人以上の出資者を集めると、合計出資額の10倍(上限1000万円まで)融資を受けることができるという「ともだち融資団」という仕組みをとっている。

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新融資方式は、この「ともだち融資団」を発展させて、融資に必要な個別の財源を、原則としてすべて「ともだち(出資者)」で確保して融資する「100%ともだち融資団」を開発した。CPBは融資を希望する市民団体の融資的確性を審査し、融資可能と判断できる団体に対しては、CPBも団体と一緒になって「ともだち」募集を行う。

 

今回の融資対象の「(特非)ACT・人とまちづくり」は、独立型の居宅介護支援事業(おもに介護保険のケアプラン作成・点検)を行う福祉NPO。地域のワーカーズ・コレクティブ(労働者の協同組合)として、地域密着のまちづくりを今まで以上にすすめるために、利用者の自己決定を最優先にケアプランを作成し、見えてくる課題を地域とともに解決することをめざして、地域単位の拠点を設けることになった。

 

「ACT」はこれまで、(特非)アビリティクラブたすけあい内の事業を行ってきた。しかし、都内8箇所のケアマネージャ-達が、独立することになり、そのための立ち上げに必要な最初の人件費と運転資金、総額1,000万円を新たに集め、CPBも融資をすることになった(金利1.5%、期間 5ヵ年)。

 

そこでCPBと「ACT」は、7月末から関係者や地域に出資参加を広く呼びかけた。その結果、団体で働くメンバーのほか、理念に賛同する人たちが出資の意思を表明、9月22日には87%まで達成し、CPBは融資を実行した。その後も資金は集まり、10月6日には、ついに目標の1,000万円を集めることができた。

 

東京CPBの坪井眞里CPB理事長は「短期間に多額の出資金を集めることができたこと、皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。お金のつながりからお金以外のつながり」を持つことができるようなお手伝いをするつもりです」と語っている。

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