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岡山の「つばめガス」子会社、小水力発電建設にクラウドファンディング活用(各紙)

2015-09-10 20:00:37

shousuiryokuキャプチャ

  各紙の報道によると、 岡山県でガス事業を行う「つばめガス」グループは子会社の自然エネルギー関連事業を手掛けるエリス社を通じて、インターネットで小口の資金を募るクラウドファンディングの手法で小水力発電所事業を展開する。

 

 小水力発電は基本的に24時間発電が可能なことから、太陽光や風力などよりも安定した自然エネルギーとされる。ただ、発電規模が小さいけれども初期投資がかさむという課題がある。そこでエリス社は、岡山県と岡山県中小企業団体中央会が県内の中小企業向けに実施したクラウドファンディングによる新規事業開拓案件に応募、認定される見通しとなったという。

 

 同社は農業用水路などを活用した小水力発電を手掛ける。すでに試験的に稼働している岡山県新見市の施設や今年度中に新設する小水力発電所を対象に資金を募集する。平均の出力が5kWの設備の場合、初期費用は約1500万円とされ、クラウドファンディングで半額の750万円程度を一人当たり約5万円の小口出資で集める予定。

 

 発電した電力は固定買取制度(FIT)で1kW当たり34円で20年間販売する。5年間投資家に分配金を払い、残りの15年間の売電収入が収益となる。費用は維持費を除いて10年で回収できる見込み。

 

 クラウドファンディングで外部資金を使うことで、エリス社は自前の資金を減らすことができ、その分を新規投資に振り向けることが出来る。岡山県は民間による小水力発電所を2020年までに40カ所に増やす計画という。

http://www.elis.tv/index.php?id=12