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「コープ風力」稼働。 宮城・岩手・秋田の3生協が共同出資。地方の生協、銀行、事業会社が連携。4200世帯分の電力を発電。大手企業に頼らず(各紙)

2016-10-19 23:21:25

copewindキャプチャ

 

  各紙の報道によると、岩手、宮城、秋田3県の生協などが中心になって設立した風力発電事業会社が、秋田県内の秋田市と由利本荘市の市境付近の日本海沿岸に「コープ東北羽川風力発電所」を完成させた。東北の生協が連携して風力発電事業に参入するのは初めて。

 


  風力発電会社は「コープ東北グリーンエネルギー」。いわて生活協同組合、みやぎ生活協同組合、生活協同組合コープあきたの3生協のほか、北都銀行(秋田市)、風力発電事業会社のウェンティ・ジャパン(同)、市民風力発電(札幌市)が出資した特別目的会社(SPC)。秋田市に拠点を置く。

 

 今回稼働を始めた風力発電は最大出力2495kWの風車3基。年間発電量は1500万kWhで、一般家庭4200世帯分の電力を発電できる。年3億3000万円の売り上げを見込んでいる。事業費は約30億円。11月中旬までに東北電力への売電を始める。


 18日に現地で式典を開いた。コープ東北グリーンエネルギー代表の宮本弘みやぎ生協理事長は「東京電力福島第一原発事故を受け、再生可能エネルギーの普及を目指している。東北各地で増やしていきたい」と話した。

 

ウェンティ・ジャパンの佐藤裕之社長は「地方の資本で電気を作ることは地域がエネルギーの選択肢を考えるきっかけになる」と、今後の展開に期待を述べた。大手資本に頼らず地域主導型で、地元に雇用機会もつくりだす風力開発は、今後、各地方でもモデルになりそうだ。

写真は、運転稼働の式典)

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201610/20161019_42005.html

http://www.nikkei.com/paper/article/?n_cid=kobetsu&ng=DGKKASFB18HAR_Y6A011C1L01000